リウマチ科は全身性自己免疫疾患であるリウマチ性疾患や膠原病を診療する科です。
これらの病気は、免疫のしくみが関わることから自己免疫疾患と呼ばれたり、疾患のおこる組織に注目して結合組織病と呼ばれたりもします。
その中でも患者さんの数が最も多いのが、関節リウマチになります。
リウマチ性疾患としては脊椎関節炎(乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、掌蹠膿疱症などを含む)、リウマチ性多発筋痛症などの診療を担当します。
膠原病としては、ドライアイや口の渇きを生ずるシェーグレン病、指や全身の皮膚に異常が起こる強皮症、筋肉に炎症が起こる多発性筋炎、その他ベーチェット病やまれな血管炎などが含まれます。
また、線維筋痛症の患者さんも多く来院されています。
当診療科で対応するリウマチ性疾患
| 関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、シェーグレン病、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、線維筋痛症など |
関節リウマチ(RA)
関節リウマチは、自己免疫反応によって関節の滑膜に炎症が起こり、その結果として関節の腫れや痛みが起きますが、免疫異常の原因までは現時点では特定されていません。遺伝的な素因、環境要因など複数の要因が関連して発症すると考えられています。
患者さんは女性に多く、男女比は、約1:3~4です。人口の100~200人に一人が発症すると言われており、意外と多い病気です。40~50代の世代に発症することが多いですが、最近ではご高齢になってから発症される方が増えています。
来院される方は、手指の違和感、朝を中心とした両手のこわばり、指、手首、肘や肩や膝の関節の腫れ・痛みを自覚され、インターネットで検索をされた結果、当院を受診されることが多いようです。
これらの症状を示す病気は、加齢に伴う変形性関節症や、首や腰の変形に伴う神経痛という場合も多々あります。
当院では、それらの原因を切り分け、たとえリウマチでなかったとしても痛みを緩和するためにどうしたら良いか、適切な治療とアドバイスを心がけています。
手指の違和感や痛み、説明が難しい体の痛み、微熱などの体調不良などで悩まれている場合、一度ご相談ください。
関節リウマチの治療について
メトトレキサートなどの免疫抑制剤の使用が柱となります。
メトトレキサートで気分不良や倦怠感が強い方には、同じ製剤の注射製剤(メトジェクト)を使用することで、治療が継続できる場合もあります。
さらに強力な薬として、注射や点滴製剤である生物学的製剤(アクテムラ、シンポニー、オレンシア、エタネルセプトなど)や飲み薬であるJAK阻害薬(リンヴォック、オルミエント、ジセレカなど)にも広く対応しています。
基幹病院で専門的な治療を受けておられる場合、当院で同じ治療の継続が可能なことも多いです。
当院では、患者さんそれぞれの年齢、体質、社会的状況などを広く考慮して、その方に最も合う治療を話し合いながら選び出せるよう、努力しています。
不幸にして病状が進行し、関節が破壊、変形に至ったという場合は、手術療法(骨膜切除術、人工関節置換術、関節固定術 等)が必要になる場合もあります。また、重篤な感染症や間質性肺炎などの合併症を発症される場合も数少ないながらあり得ます。
この場合には、基幹病院(神戸市立医療センター中央市民病院、神戸中央病院、神鋼記念病院、神戸大学病院、西神戸医療センターなど)と密な連携体制をとり、適切な時期にご紹介するこことで、最適な医療を受けられるよう配慮しています。