2026年現在、当院では、以下の予防接種を行っています。

  • インフルエンザワクチン(毎年10月以降)
  • 新型コロナワクチン
  • 肺炎球菌ワクチン
  • 帯状疱疹ワクチン

このほかにも、ご要望があればB型肝炎ワクチン(ビームゲン)、MRワクチンなどのワクチン接種に対応しております。お問い合わせください。

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンは接種時期が重要です。

日本では、冬から春の季節(12~3月)にかけてインフルエンザは流行します。またインフルエンザワクチンを1回接種することによる持続有効期間は約5ヵ月、接種後に、効力が発揮されるまでに2週間以上の期間が必要とされています。

そのため効果をより高めるには、流行のピークを迎えることが多い1月より少し前の12月中旬までに接種を済ませることをお勧めしています。

なお、インフルエンザワクチンは年齢によって接種回数が異なります。

13歳未満のお子様については計2回の接種が必要となります。接種間隔につきましては、1回目の接種を終えた2~4週間後の間に2回目を接種されるようにしてください。

新型コロナワクチン

主に新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐためのワクチンです。

関節リウマチなど、免疫抑制剤を使用されている方や、高齢で免疫力の低下している方にとっては、新型コロナウイルスはいまだ生命を削る可能性がある脅威の一つです。

令和6年4月1日以降は、定期接種扱いの方であっても費用は一部助成となったため、費用負担がございます。

なお定期接種の対象となる方は、65歳以上の高齢者、もしくは60~64歳の方で、一定の基礎疾患を有する方としています。

この基礎疾患とは、心臓、腎臓、呼吸器に何らかの機能障害がみられ、それによって日常生活に支障をきたしている方であり、免疫抑制剤を使用している方は対象にはなっていません。

定期接種のスケジュールに関しては、毎年秋~冬の季節にかけて1回行うとしています。費用や日程など詳細については、神戸市の公式サイトをご確認ください。

なお、定期接種対象外の方、定期接種の対象である方でも定期接種期間以外の時期に接種されたい方については、任意接種となります。

この場合の接種費用は全額自己負担となりますが、季節や時期に関係なく接種することができます。

肺炎球菌ワクチン

肺炎を発症する原因としては、細菌やウイルス、免疫異常など多岐に渡りますが、肺炎球菌と呼ばれる細菌に感染することで発症する肺炎が最も多いとされています。

成人の肺炎の2~3割程度は肺炎球菌の感染による肺炎です。

また肺炎は、日本人の死因第5位の病気でもありますが、死亡者の9割以上が65歳以上の高齢者でもあります。

現在の定期接種として受けることができるのは、結合ワクチンであるプレベナーです。

このワクチンは1回の接種で終了します。対象となるのは、今まで1度も23価肺炎球菌ワクチンを接種されたことがない65歳の方です。

この場合、費用の一部が公費助成となりますが、定期接種で受けられるのは1回限定です。

詳細につきましては、神戸市の公式サイトをご確認ください。

なお定期接種以外は、任意接種となります。接種自体は可能ですが、費用は全額自己負担となります。

以前にニューモバックスの接種をして5年以上経過された方からのお問い合わせも多くなっています。

その際には現在定期接種で使用されているプレベナーに加えて、より流行している血清型をカバーするキャップバックスも使用できます。こちらもお問い合わせください。

帯状疱疹ワクチン

水痘(みずぼうそう)の原因である水痘・帯状疱疹ウイルスは、感染による症状が治まった後も神経の根本に何十年も潜伏します。

免疫抑制剤の使用や過労、高齢等によって免疫力が低下すると、ウイルスが再度猛烈に増殖し、体のどちらか片側の神経領域に沿って、ピリピリした神経痛のような痛みと発疹(紅斑、水疱、かさぶた 等)がみられるようになります。これが帯状疱疹です。

日本人のデータでは、70歳以上で帯状疱疹に罹患した方の15〜20%以上に非常に辛く耐え難い痛みが残ってしまうとされています。

この帯状疱疹後の神経痛を予防する意味で、帯状疱疹ワクチンはとても大切なワクチンです。

なお帯状疱疹ワクチンは、生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります。

前者は50歳以上を対象とし、接種回数は1回ですが、関節リウマチなどで免疫抑制剤を使用中の方には禁忌となっており、使用できません。

このため当院では不活化ワクチンの使用をお勧めしています。

不活化ワクチンは50歳以上だけでなく、18歳以上の方で帯状疱疹を発症するリスクの高い方も対象に含まれます。この場合、計2回の接種が必要で、2回目を受ける際は1回目の接種から2ヵ月程度の間隔を空けての接種となります。

健康診断

当院で行う健康診断

  • 特定健診
  • 雇入時の健康診断(雇入時健診)
  • 定期健康診断(定期健診)

特定健診

生活習慣病を発症しやすいとされる40~74歳の世代を対象とし、「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づいて行われる健康診断です。主に国民健康保険に加入されている方が受診されます。

同健診の内容に関してですが、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群:通称はメタボ)の判定を中心とした検査項目が揃っています。また生活習慣病を早期に発見する、あるいは早い段階で予防するという目的もあります。

特定健診で行われる検査項目は、以下の通りです。

必須項目

  • 問診
  • 身体計測(身長、体重、BMI、胸囲)
  • 理学的所見(身体診察)
  • 血圧測定
  • 血液検査
    脂質:中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール
    肝機能:AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GT(γ-GTP)
    代謝系:空腹時血糖もしくはヘモグロビンA1c)、尿検査(尿糖、尿蛋白)

医師の判断に基づいて実施する検査項目

貧血(ヘマトクリット値、ヘモグロビン、赤血球数)、12誘導心電図

企業健診

職場健診とも呼ばれます。企業に所属する従業員は、労働安全衛生法(第66条)で事業主の負担よって、医師による健康診断を受けなければならないと定められています。

同健診の種類としては、一般健康診断、特殊健康診断、じん肺健診、歯科医師による健診とあります。

当院ではその中の「一般健康診断」のうち、雇い入れの際に常時使用する従業員(労働者)を対象とした「雇入時の健康診断」、常時使用する従業員(労働者)を対象とした「定期健康診断(1年に1回)」を行っています。

それぞれの検査項目については、以下の通りです。

雇入時の健康診断(雇入時健診)

事業者は常時使用する労働者を雇い入れる際は、その労働者に対して、下記の項目について、医師による健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第43条)。

  • 既往歴、業務歴の調査
  • 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
  • 胸部X線検査
  • 血圧の測定
  • 貧血検査(血色素量、赤血球数)
  • 肝機能検査(ALT、AST、γ-GT)
  • 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
  • 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
  • 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
  • 心電図検査

定期健康診断(定期健診)

事業者は年に1回(深夜業や坑内労働などの特定業務従事者は年2回)以上、定期的に下記項目の健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第44条)。

  • 既往歴、業務歴の調査
  • 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
  • 胸部X線検査、および喀痰検査
  • 血圧測定
  • 貧血検査
  • 肝機能検査(ALT、AST、γ-GTの検査)
  • 血中脂質検査(LDL コレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
  • 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
  • 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
  • 心電図検査

※定期健康診断では、身長・腹囲、胸部X線、喀痰、貧血、肝機能、血中脂質、血糖、心電図の各検査については、医師が必要でないと認めた場合には、省略することができます